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ラフマ / Lafuma

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 Lafuma(ラフマ)は、フランス発祥のアウトドアブランド。登山用ザックやウェア、シューズ、スリーピングバッグ、テント等のアウトドア用品を幅広く取り扱うブランドですが、キャンピングファニチャーとしてリリースされた画期的な折りたたみチェアにも定評があります。確かな機能性とフランスらしいシンプルモダンなデザインが、Lafuma(ラフマ)ファニチャーの魅力であると言えるでしょう。

 Lafuma(ラフマ)ブランドは1930年、フランス東部の街アネロンにて産声をあげました。創業者であるラフマ兄弟(ヴィクトール、アルフレッド、ガブリエル)はもともと製革と馬具製造を専門に扱う一族でしたが、当時のフランスで革産業が低迷したことを機に、ザックの製造という新たなビジネスを展開。これがLafuma(ラフマ)の始まりです。

 1936年にはメタルフレームを用いたザックの開発に成功。世界初となる画期的なこのザックで、特許を取得しました。1940年にはフランス軍によってLafuma(ラフマ)製品が採用される、1953年には人類初となるエベレスト登頂に成功したテンゲン・ノルゲイがLafuma(ラフマ)のザックを使用していたこと等から、Lafuma(ラフマ)は一躍世界的アウトドアブランドとしての地位を確立するに至りました。現在、Lafuma(ラフマ)のザックはフランス山岳ガイド協会の公式アイテムとして承認されています。

 Lafuma(ラフマ)がキャンピングファニチャーの開発に乗り出したのは、第二次世界大戦後の1954年のこと。ザックに用いたメタルフレームの技術を家具に応用し、新たな製品としてリリースされたのがアウトドア用折りたたみチェアでした。アウトドアシーンにおいて最も重要視される「軽量さ」や「コンパクトさ」といった機能性を見事に兼ね備えたチェアは、ザック同様、開発当初から現在に至るまで変わらずLafuma(ラフマ)の人気アイテムとして支持されています。シンプルなデザインのものが多いのですが、中には座面に可愛らしいドットデザインやモダンなストライプデザインが施されたものもあり、見た目の美しさにもこだわりを感じさせるアイテムばかりです。
 キャンピングファニチャーのリリース以降も、Lafuma(ラフマ)はウェアやシューズといった様々な新製品を生み出します。ガストン・レビュファやヤニック・セニュール、パトリック・ガバローといった時々の著名な登山家とアドバイザー契約を結び、専門家の意見を積極的に取り入れることで、新しいアイテムの開発や既存製品の機能性・品質の向上に努めているのです。こうした弛まぬ企業努力によって、Lafuma(ラフマ)はヨーロッパを始め世界的にも有名なアウトドアブランドとして成長するに至りました。

 アウトドアをより一層快適に楽しむためのアイテムを多数リリースするLafuma(ラフマ)。
 その抜群の機能性とフレンチブランドならではのハイセンスなデザイン性は、アウトドアライフの可能性をぐっと広げてくれることでしょう。

ブランドの特徴

 Lafuma(ラフマ)は、ブランド哲学として「自然」「革新」「信頼」「チーム」「普遍」「デザイン」という6つの要素を掲げています。
 まずは「自然」。自然を楽しむためのアウトドアブランドLafuma(ラフマ)は、自然環境持続に配慮した企業活動を推進しています。製品の製造工程において環境への負荷を極力削減すること、リサイクル可能な素材や環境に優しい天然素材を積極的に用いる等、あらゆる環境保護活動を行っています。さらには、本社や工場で太陽光発電を行う、社員食堂でオーガニックフードを提供するといった取り組みを通じて、Lafuma(ラフマ)で働く個々の社員の環境への意識に対し積極的な働きかけを行っています。そこには、自然と人との共存を目指す、世界的アウトドアブランドLafuma(ラフマ)の徹底したポリシーが感じられます。

 そして次に「革新」。Lafuma(ラフマ)では、イノベーション(革新的であること)をブランドのDNAと位置づけています。毎年売り上げの1.5%を開発研究に投資し、常に新製品の開発を目指しています。現在では、年間で平均約8もの特許を取得し続けていると言われています。ちなみに、キャンピングチェアにはPOP UP(ポップアップ)というシステムが取り入れられています。POP UP(ポップアップ)とは、ストラップを開くとワンタッチでチェアに変わる折りたたみ傘のようなユニークな機能のことを指します。軽量かつ機能性に優れたポップアップチェアは、開発当初から現在に至るまでに約300,000脚以上の販売数を誇る、Lafuma(ラフマ)のベストセラーアイテムであると言えます。

 また「信頼」という信念は、Lafuma(ラフマ)のモノ作りへの姿勢に垣間見ることが出来ます。世界的に著名なアスリートやクライマーとテクニカルアドバイザー契約を結ぶことで、真の「使い手のための製品」が生み出されています。また、こうしたテクニカルアドバイザーとの協力関係こそが、Lafuma(ラフマ)がもうひとつの哲学として掲げている「チーム」を意味します。Lafuma(ラフマ)の信頼されるモノ作りは、信頼のおけるパートナーとのチームプレーから実現されているのです。

 そして最後に「普遍」と「デザイン」について。Lafuma(ラフマ)のデザインの特徴は、時代を超えて愛されるタイムレスなデザインにあります。シンプルを基調としたすっきりとしたフォルムは、余計な装飾が施されずとも味わい深い表情を兼ね備えていると言えます。1990年には商品開発と共にデザイン開発をも担う専門チームが設置され、Lafuma(ラフマ)製品の機能性とデザイン性を両立させるためのより詳細な分析が行われています。

 以上、本章ではLafuma(ラフマ)ブランドの6つのこだわりを解説しました。
 世界的に愛されるLafuma(ラフマ)のアイテムは、これらの一つひとつのポリシーが複合的に調和することによって完成するのですね。

商品紹介

 画期的なメタルフレーム技術が採用されたLafuma(ラフマ)のキャンピングチェア。それぞれの特徴についてご紹介しましょう。

ガーデンチェア

RING DUO(リングデュオ)
RING DUO(リングデュオ)

シンプルな楕円形の座面が印象的なRING DUO(リングデュオ)。細かな編み目のキャンパス素材で、全体の強度をアップさせたアイテムです。ソファ感覚で使えるゆったりめのシートに身をゆだねれば、屋外でありながらリビングさながらの心地良さを実感することが出来るでしょう。折りたたみや持ち運びが可能なので、アウトドアユースには最適なタイプ。コロンとしたフォルムが可愛らしいアイテムです。

BEACH ELIPS(ビーチエリップス)
BEACH ELIPS(ビーチエリップス)

ゆとりのある広めの背もたれがゆったりと身体を支えてくれるローチェア。さりげなくあしらわれたラバー製Lafuma(ラフマ)レーベルが、デザインのアクセントになっています。背もたれ部分が水平にリクライニングできるようになっており、ホールド感が心地良いアイテムです。フレームは軽量なアルミニウム、シートはアウトドアユースに最適なバティラインを採用。カラー展開が豊富なので、空間における良いアクセントになってくれることでしょう。

MAXI POP UP(マキシポップアップ)
MAXI POP UP(マキシポップアップ)

傘のようにすっきりと折りたたむことのできる、コンパクトなフォルムが特徴的なMAXI POP UP(マキシポップアップ)。背もたれ部分が高めに設計されているので、座った時の身体を包み込まれる感覚が心地良いチェアです。シート部分にはメッシュ素材を採用しているため、蒸し暑い夏の屋外も心地良く使用できることでしょう。シートデザインは無地の他、ドット風デザインのTANGO SABLE(タンゴサブレ)やフレッシュフルーツを規則正しく並べたデザインが印象的なTuttiFrutti(トゥッティフルッティ)等もラインナップされており、空間に応じてチョイスできる点も魅力的です。

EVOLUTION AIR COMFORT(エヴォリューションエアーコンフォート)
EVOLUTION AIR COMFORT(エヴォリューションエアーコンフォート)

まるで書斎にあるリクライニングチェアのような、本格的デザインが魅力のチェア。アームレストにはウッディな素材感をプラスすることで、シンプルモダンな雰囲気の中に温かみを表現しています。全体的に通気性や速乾性が考慮されており、使い心地の良さがとことん追求されているアイテムであると言えます。流動的で滑らかなフォルムが上品な雰囲気です。

TRANSATUBE(トランサチューブ)
TRANSATUBE(トランサチューブ)

必要最低限の機能のみを備えた、シンプルなキャンピングチェア。このチェアの魅力は何と言っても折りたたんだ時のコンパクト感。1枚の薄いシートのようにすっきりと収まるので、持ち運びや収納時に便利です。モノトーンから爽やかカラーまでを豊富に備えたカラフルなラインナップもまた、このシリーズの良さであると言えるでしょう。

デザイナー紹介

Lafuma(ラフマ)のアイテムをデザインするのは、世界で活躍するアスリートやクライマー達。Lafuma(ラフマ)が誇るテクニカルチームのメンバーの一部をご紹介します。

Takahiro Kurihara(栗原 孝浩)

1975年群馬県生まれのトレイルランナー。東京農大ニ高、中央学院大学時代に培った陸上競技の経験、群馬日野自動車での実業団駅伝時代に養ったマラソン選手としての経験を活かし、現在はトレイルランナーとして活動中です。「奥秩父アルプストレイル」、「Lafuma青梅高水山(15kmの部)」、「上野原トレイル」、「斑尾高原トレイル(15kmの部)」等多数の大会で優勝経験を誇ります。「自然との対話」を目指す彼の信念はLafuma(ラフマ)のポリシーと合致し、その思考は商品開発の過程にも反映されています。

Naoto Mizusawa(水澤 直人)

1979年北海道生まれのトレイルランナー。学生時代から長距離選手として活躍していたが、やがて「自然の中で走る楽しさや厳しさ」に魅せられるようになりました。以来、フィールドを山に転向し、トレイルランナーとして活動を続けています。「ピンネシリ登山マラソン」や「ルスツトレイル」等の大会で優勝を果たしています。

Patrick Gabarrou(パトリック・ガバル)

高山ガイドを専門とする傍ら、自らもアルプスやヒマラヤの登頂で成功を収める山岳家。Lafuma(ラフマ)においては、アドバイザーとして30年以上もの間尽力しています。山を知り尽くしたPatrick Gabarrou(パトリック・ガバル)ならではのアドバイスは、Lafuma(ラフマ)製品の随所において、大きなポイントとなって活かされています。

Catherine Destivelle(カトリーヌ・デストビレ)

80年代より活躍する女性登山家。女性にとっては難関と言われるグランドジョラス、マッターホルン、アイガーの登頂を、女性で唯一果たしたクライマーです。女性ならではの視点や感性は、Lafuma(ラフマ)のアイテムにも大いに活かされています。

Le Team Lafuma Trail(ラフマトレイルチーム)

キャリーヌ・エリー、コリーヌ・ファーブル、アントワーヌ・ギヨン、パスカル・ブラン、ギヨーム・ミレー、ジル・ベセール、パトリック・ロトッド、ジュリアン・ショリエらから成るトレイルチーム。2004年に結成されました。Lafuma(ラフマ)の商品開発に携わる他、世界のトレイルレースにおいても活躍を果たしています。

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