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アルフレックス / arflex

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 arflex(アルフレックス)は1951年、イタリアにて誕生した家具ブランドです。その始まりはイタリアの有名建築家Marco Zanuso(マルコ・ザヌーゾ)氏と老舗ゴムメーカー Pirelli(ピレリ)社の研究グループによる協働によるもので、フォームラバー(スポンジ状ゴム)とエラスチックテープといった素材を家具作りに活かすという、当時としては革新的な技法が大変な話題を呼びました。
イタリア語で“家具”を意味する“arredamenti”と英語で“柔軟性”を意味する“flexibility”に由来するブランドネームのもと、創業以来、ハイデザインかつ実用性に優れた高品質家具を数多く生み出しています。そのコレクションの数々については、イタリアンモダンを心地よく体現する洗練されたデザインに定評があります。

 arflex(アルフレックス)ブランドが本国イタリアから日本に伝わったのは、1969年のことでした。イタリア・ミラノのarflex(アルフレックス)にて工員として2年半従事した後、極東地域での販売権とオリジナルデザインの製造権を持って帰国した保科正氏が東京・四谷にarflex Japan(アルフレックス・ジャパン)を設立。「イタリア同様、手作業で作り上げるオーダーメイド」をコンセプトに、日本におけるイタリアモダンデザインのパイオニア的地位を確立したのでした。創業と時を同じくして青山に初の直営店をオープン、1971年にはarflex Japan(アルフレックス・ジャパン)初のオリジナルソファ『レインボー』のリリースをきっかけに自社開発が本格的にスタートしました。

 arflex(アルフレックス)初のガーデンファニチャーとしてリリースされたのが、『CLOUD COLLECTION(クラウドコレクション)』。イタリア人デザイナーCarlo Colombo(カルロ・コロンボ)によってデザインされた本コレクションは、2010年にミラノサローネにて発表されたことがきっかけで一躍人気を博したことで知られています。シンプルなライン使いでありながらも、洗練された佇まいが印象的な本作品は、ELLE DECO INTERNATIONAL DESIGN AWARDS 2011のアウトドア家具部門受賞作品となりました。
以降、いくつかの屋内外兼用家具コレクションを展開し、近年ではガーデンファニチャーブランドとしても新たな地位を開拓しています。

ブランドの特徴

 arflex(アルフレックス)といえば、言わずと知れた“イタリアモダンファニチャーブランドの代表格”として有名ですが、このサイトを訪れた皆さんの中には「そもそもなぜ、イタリアで家具デザインが盛んなのか」と不思議に思われている方もいらっしゃるかもしれませんね。ここではarflex(アルフレックス)ブランドの紹介に先立ち、まずは「イタリアと家具の関係」についてお話を進めていくことにいたしましょう。

 arflex(アルフレックス)設立の地であるイタリア・ミラノの街を歩いてみると、驚くことに現代においても歴史を感じさせる建造物が数多く残されていることに気が付きます。近代化の波の中でもそれらは街の景観を守るためにあえてそのままの姿で残されており、こうした建物は今でも居住用として使われているのが一般的です。
街の規制により建物の外観には大きく手を加えることは出来ない状況、そんな背景で、人々が暮らしを楽しむための工夫として辿り着いたのが「インテリアへのこだわり」だったのです。アンティークな建物の中にスタイリッシュなモダンファニチャー。こうした風潮は、美意識の高いミラノの住人の間ではすっかり定番となりました。イタリアにおけるモダンデザインのルーツは、そこに住まう人々の暮らしに深く密着するものであったというわけです。こうした風潮の中で広く支持されたのが、arflex(アルフレックス)ブランドでした。

 さて、arflex(アルフレックス)といえば、日本におけるモダンファニチャーブランドの先駆け的存在としても大変有名です。保科正氏によって創業したarflex Japan(アルフレックス・ジャパン)は、まさに“イタリア生まれ、日本育ち”の家具ブランド。創業以来、本国イタリアの製法にこだわりつつも、日本人の生活様式に無理なく馴染む家具を数多くリリースしています。
日本デザインの家具としてとりわけ有名なのが、1971年発表の『MARENCO(マレンコ)』です。取り外し可能なカバーリングを採用することで、「着たり・脱いだり・洗ったり」のキャッチコピーに相応しいデザインに仕上げられた本作品は、今日もなお数多くの家具愛好家によって愛されているヒットコレクションです。
また、分解可能なジョイントシステムを採用した画期的ソファ『BENGODI(ベンゴディ)』もまた、日本流アレンジの効いた傑作。間口に合わせて無理なく移動が出来るので、日本の住空間にも無理なく配置可能なコレクションとして知られています。
『MARENCO(マレンコ)』や『BENGODI(ベンゴディ)』といった日本生まれのデザインは、後に本国イタリアに逆輸入され、好評を博しました。

 イタリアと日本、両国における家具業界を牽引したarflex(アルフレックス)。今後は、ガーデンファニチャーコレクションへの注力にも期待が高まるブランドのひとつであると言えるでしょう。

商品紹介

スタイリッシュなイタリアモダンを心地よく体現する、arflex(アルフレックス)。注目のガーデンファニチャーコレクションをご紹介してまいります。

ガーデンテーブル

VORTEX(ボルテックス)
VORTEX(ボルテックス)

“VORTEX”とは、日本語で“渦、渦巻き”を意味する言葉。中央に空間を設け、吸い込まれるような独創的なデザインが本コレクションの魅力です。上質な漆塗りが施されたプラスチックは、しっかりと研磨され艶やかな表情に。ガラスのテーブルトップが、明るく爽やかなイメージを作り上げます。アウトドアのみならず、屋内用としても活躍してくれそうなコーヒーテーブルです。

CLOUD COLLECTION(クラウドコレクション)
CLOUD COLLECTION(クラウドコレクション)

華奢なフレーム使いが洗練されたイメージを生み出す『CLOUD COLLECTION(クラウドコレクション)』。座面には、屋外環境に適したテープを採用。確かな実用性を追求しつつも、弾力性に富んだ快適な座り心地を実現します。 デザイナーはCarlo Colombo(カルロ・コロンボ)。アウトドアにしっくりとなじむ、柔らかでナチュラルなデザインに定評があります。 コレクションにはサイズ違いのチェアの他、ソファ、テーブルもラインナップ。ミラノサローネ2010にて本国イタリアで人気を博し、ELLE DECO INTERNATIONAL DESIGN AWARDS 2011のアウトドア家具部門受賞。 arflex(アルフレックス)ブランド初のガーデンファニチャーコレクションとして、高い定評を誇る作品として知られています。

ガーデンチェア

COCCA(コッカ)
COCCA(コッカ)

かっちりとしたプラスチックフレームに、柔らかなファブリックを組み合わせた『COCCA(コッカ)』コレクション。ドロップのような艶やかな質感が、素材の色調をより一層美しく魅せてくれます。 アウトドアコレクションとして紹介されている家具ですが、リビングやベッドルーム、オフィスやホールなど、屋内用家具としても場所を選ばずに配置できるデザインに。レトロな雰囲気でありながらも、どこかモダンなイメージさえ感じさせる味わい深さのあるコレクションです。豊富なカラーバリエーションも、本作品の魅力をぐんと引き出していますね。

CLOUD COLLECTION(クラウドコレクション)
CLOUD COLLECTION(クラウドコレクション)

華奢なフレーム使いが洗練されたイメージを生み出す『CLOUD COLLECTION(クラウドコレクション)』。座面には、屋外環境に適したテープを採用。確かな実用性を追求しつつも、弾力性に富んだ快適な座り心地を実現します。 デザイナーはCarlo Colombo(カルロ・コロンボ)。アウトドアにしっくりとなじむ、柔らかでナチュラルなデザインに定評があります。 コレクションにはサイズ違いのチェアの他、ソファ、テーブルもラインナップ。ミラノサローネ2010にて本国イタリアで人気を博し、ELLE DECO INTERNATIONAL DESIGN AWARDS 2011のアウトドア家具部門受賞。 arflex(アルフレックス)ブランド初のガーデンファニチャーコレクションとして、高い定評を誇る作品として知られています。

デザイナー紹介

Marco Zanuso(マルコ・ザヌーゾ)

1916-2001

イタリア・ミラノ出身。ミラノ工科大学を卒業後、建築やデザイン、都市計画、デザイン誌『domus』編集長など、イタリアモダンデザイン界においては多方面で活躍を果たす。
arflex(アルフレックス)には創業段階より深く携わり、“生みの親”と言っても過言ではない存在。代表作『LADY』チェアがイタリア美術工芸展トリエンナーレにて金賞を受賞した。

Cini Boeri(チニ・ボエリ)

1924-

長年Marco Zanuso(マルコ・ザヌーゾ)に師事し、住宅や店舗の設計、家具デザインに携わるなどイタリアモダンデザイン界を牽引したデザイナーの一人。
arflex(アルフレックス)においては『STRIPS』『BRNGODI』『BONTE』の各コレクションを手掛ける。とりわけ、『STRIPS』は1979年、コンパッソ・ドーロ賞を受賞。

Carlo Colombo(カルロ・コロンボ)

1967-

イタリア・ミラノ出身。欧米の有名メーカーにおいてデザインを手掛ける、インテリア界屈指のデザイナー。
arflex(アルフレックス)ブランド初となるガーデンファニチャーコレクション『CLOUD』をデザインし、ELLE DECO INTERNATIONAL DESIGN AWARDS 2011受賞(アウトドア家具部門)。
この他、『RENA』や『REKTA』などのインテリアコレクションも彼によるものである。

川上元美(カワカミ モトミ)

1940-

兵庫県出身。東京藝術大学にて美術を学んだ後、イタリアへ。ミラノのアンジェロ・マンジャロッティ建築事務所での勤務の後、日本でデザイン活動をスタート。
arflex(アルフレックス)においては『TINA LOUNGE』や『LUCA 12』、『NTC 10』など、モダンでありながらもどこか和を感じさせる編みデザインを多数展開。独自の“和製イタリアンデザイン”に定評がある。

坪井浩尚(ツボイ ヒロナオ)

1980-

東京都出身。多摩美術大学環境デザイン科卒業後、2007年に自身のデザイン事務所Hironao Tsuboi Designを設立。
家電製品や家具、日用品など、生活に深く関わる幅広い分野でのデザイン活動に従事。世界的なデザイン賞をも多数受賞するなど、日本を代表する若手デザイナーとして注目を集める。
arflex(アルフレックス)ではアームチェア『OMEGA』をデザイン。流れるような曲線ラインで、繊細かつ研ぎ澄まされた美しさを表現する作品である。

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